粛粲宝美術館 サテライト企画

隈研吾建築×内海聖史・卯野和宏

「芋づる画廊」
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Photo by Ken Kato


内海 聖史 UTIUMI Satoshi

                   

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略歴
1977年 茨城県境町生まれ
2002年 多摩美術大学大学院美術研究科修了
2007年「色彩に入る」資生堂ギャラリー(東京都銀座)第1回shiseido art egg
2008年「屋上庭園」東京都現代美術館(東京都)
2010年「カイガのカイキ」足利市立美術館(栃木県)
2015年「6つの個展2015」茨城県近代美術館(茨城県水戸市)
2016年「茨城県北芸術祭」(茨城県常陸大宮市、常陸太田市)
2017年「mimic paintngs」六本木ヒルズA/Dギャラリー(東京都)
2019年「やわらかな絵画」上野の森美術館ギャラリー(東京都)
2021年「dual」日本橋三越コンテンポラリーギャラリー(東京都)

コミッションワーク:虎ノ門ヒルズ、パレスホテル東京、星のやグーグァン、三井ガーデンホテル豊洲ベイサイドクロス、他多数



作品コンセプト

私は「絵画」と「絵画によって造られる空間」を制作しています。 絵画が美しくあるのは「絵の具」という素材自体が美しいからだという観点に立ち、絵の具が美しく存在する空間を目指しています。 美しさは関係性によって成り立ちます。それは、画面上で絵の具によって造られた筆跡同士の関係性や、絵の具と画布との関係性。また、絵画が置かれる空間との関係性、その空間に鑑賞者の身体が入り込む際の関係性と多岐にわたります。それらを可能な限り精査、想定し、絵画という限定された美しいメディアとその空間を享受する鑑賞者とのより良い状況を作成したいと考えています。

完成した絵画は、それらを設置する建築や美術館等の空間とも関係性を持ち、さらにその空間と出会う鑑賞者とも関係性を持ちます。 日本の代表的な建築である茶室の中は、花と掛け軸(絵画)があって初めてその空間が「無色透明」であると考えるようです。それが色の強い花と軸であとうとも、それら自然物と人工物があることで初めて空間が補完されるという認識を日本人は古来より獲得しています。絵画と、それらを取り巻く全ての要素を様々な角度より考慮することで、完成した絵画空間の成立を試みます。



三越コンテンポラリー展示風景

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